歴史を振り返ってみる2

現代のようにプールなどの人工設備がなく、また娯楽として楽しむ余裕がなかった時代には、「水浴」が海や湖、川などの水辺に住む人だけのものでした。
その時代には水着といった特殊な衣服を用意する習慣はなく、下着や着古した衣服、時には裸で(男児などはほぼ裸体で泳いだ)泳ぐものでした。

その後、交通網の発達などで、水辺から遠い人たちも「水浴」に出かけるようになり、19世紀が始まる頃から「水着」という衣服が一般化してきました。

当初は水に濡れても肌が透けない厚地の生地で、デザインも腕は肘まで、ボトムは膝まで覆う、パンツの一そろいが一般的でした。
それが20世紀にはいると、胸元も大きく開き、袖もないメリヤス素材の水着が出現しました。
ただ、まだその当時はあまり露出度が高い、と言っても 現代からすればずっと控えめではありますが、首周りや手足が露出したワンピース型の水着を着用して公然わいせつ罪に問われたケースもあるようです。

1920年ごろに流行したタンクスーツ型水着は、現在でも「スクール水着」として伝統を受け継がれています。
20世紀半ばにはビキニが誕生、トライアングルトップ、トップレスと露出はどんどん大きくなってきています。