30代40代向けの水着デザイン

最後に、30代40代向けの水着デザインについてお話しましょう。

10代20代はどんな体型でも若さがカバーしてくれる、デザインも選び放題、けれど30代以降は体型的な欠点だけが目だつ、と思い込んでいませんか?

水着は10代20代だけのものではありません。
ただ、やはり肌の張り、瑞々しさという点では若い子には敵いません。
30代 以降は、若い子にはないエレガントさ、大人の女性の美しさを強調したいものです。

エレガントさを出すためには、水着を中にしてアウターとしてまとうものが重要です。
Vラインのホルターネックは首から胸元にかけてのラインが美しく見えます。

色は、くすみが気になりがちの肌には明るいトーンが似合います。

今年は鮮やかなネオンカラーが流行していて、その中でもペパーミントのシャーベットカラーやラベンダーカラーなどがお勧めです。

体型を隠すドルマンスリーブの黒いラッシュパーカーを羽織ったり、かかとの高いサンダルやアクセサリーでアクセントをつけるのも、大人の魅力が出てエレガントです。

日本の水着はどうしても10代20代対象が主流、大人の女性が身につけると安っぽく見えてしまいが ち。
インポートブランドであれば、高級感もあり柄も鮮やかなものが多く、大人の女性ならではの着こなしとして、ビーチやプールサイドでも人目を引くことでしょう。

下半身にコンプレックスをもっている人

上半身でなく下半身にコンプレックスをもっている人も少なくないようです。

足が短いという悩みには、縦のラインを強調する水着デザインを選ぶ ことで対処しましょう。
身長を高く見せ、美脚効果にポイントを置いた対策が必要です。

具体的には、トップスに明るく鮮やかな色を使うこと、今年流行のネオンカラーなどがお勧めです。
腹筋より上のラインにポイントとなる色をさすことにより、縦のラインが強調されます。
また、色目による錯視効果を取り入れるために、細かい柄やシンプルなカラーがお勧めです。

足元はミュールや厚底のサンダルで、脚長効果を呼びましょう。
姿勢をよくすることも脚長に見せてくれます。

太い足はどうしたらいいのか。
これは短さへの対応と同じく、視線を上にあげることです。
トップスに明るい柄物を持ってきて、ボトムスに黒いキュロパンを履くとか、ルーズなシルエットのドルマンスリーブの重ね着をするとかして 、とにかく視線をトップスに集中させることが太い足、短い足への対策のポイントです。

パレオを巻いて隠してしまうのもいいでしょう。
太い足は女らしさを感じさせる利点もあるので、あえて隠さず目だたせるテクニックもありです。
ビキニのボトムはシンプルなものは避け、腰高の位置でリボンを結んだりシャーリングを寄せたりすることで目線を脚でなく腰にひきつけます。

ぽっちゃり体型の人

全体的にぽっちゃり体型の人はどんな水着を選んだらいいでしょうか?

どんな水着を着てもお腹周りの肉は隠せないと悩む方もいると思いますが、セットもので隠してしまえばカバーできます。
バストラインから裾に向かって広がっているふくらみのあるラインがいいでしょう。

全体的にふわっとしたラインで今年お勧めなのが、キュロパンのコンビネゾンです。
上下に分かれていないローウエストラインが体型を目だたせません。

首にかけるストラップを濃い色にすれば、お腹周りから目を上にそらすことが出来ます。

Aラインのホルタータンキニセットも、アンダーバストから切り替えされるAライン のゆったりしたシルエットが、ぽっちゃりしたお腹周りを目だたなくさせます。
膨張しない締まった色合いのものを選ぶと効果的です。

柄物はエスニック、小花などがいいでしょう。
体に張り付かない、ルーズなシルエットのチュニックを上にはおるのもお勧めです。

全体的にふわっとしたデザインにすること、引き締め効果のある収縮色を取り入れること、体を横広がりに大きく見せる大きな柄は避けること、柄ものなら小さな花柄や細かいドット、不規則なエスニック柄がいいでしょう。
そしてウエストラインから視線をそらす工夫をすることが大切です。

グラマラスな体型の人

では逆に「胸が大きすぎる」悩みにはどう対応したらいいでしょう?
胸が小さい人から見れば「なんて贅沢な悩み」と言われそうですが、必要以上にセクシーに見られてしまうと胸の大きい女性は悩んでいるようです。

胸が大きい人がボリュームを気にする場合、すっきりと胸元を固めることがキーポイントです。
見せたくない部分にアクセントをつけてしまうと、目だってしまって逆効果です。
あくまでもシンプルに。
それが基本です。

バストラインを 強調しないためには、上半身でなく下半身に注目させることが効果的です。
バンドゥビキニや三角ビキニといったバストラインに沿ったデザインは、バスト幅を増長させることになります。
縦のラインで下に視線を落とすことが、その回避策となります。

ホルターネックはその点、斜めにVの直線ラインが入るので、胸が綺麗に収まり爽やかな着こなしができます。

グラマラスな体型の方には安定感のあるワイヤー入りのホルターネックがお勧めです。
ストラップレスも胸の大きさを目立たせません。カラーはやはり収縮色である黒が基本ですが、アソートカラーで濃い色の配分を増やすこともいいでしょう。

バストラインにアクセントや飾りがついたものは避けましょう。アンダーラインにレースやギャザーを使った デザインは胸元を強調します。
袖がある水着も、パフスリーブなどは避け、シンプルを心がけましょう。

スレンダーな体型の人

水着は街着に比べて露出が多いので、体型の長所も短所も顕わになりがちです。

基本は「短所を目立たせないデザイン」ですね。
体型別に水着の選び方のポイントをお話しましょう。

まず日本人の多くが悩む「胸が小さい」悩みを抱えている方へのお勧めデザインはこちら。
清楚なイメージの体型なので 、黒のセットアップビキニやワンピースなど、モノトーンカラーを選びがちです。
デザインもシンプルでスッキリしたものを選ぶ人が多いようです。
一見、シックでおしゃれではありますが、すっきりしすぎてボーイッシュな印象を与え、かえって小さい胸を強調してしまいかねません。

スレンダーな体型の人は、膨張色でアクセントやボリュームのあるデザインを選んだ方が効果的です。
ブラウジングやタックのついたデザインだと、ふわっとした印象が、ボリュームの少ない胸をカバーしてくれます。

最近の流行で言えば、小花柄のリバティプリントでノンワイヤーのホルターネック、胸元にアクセントをつけてリボンを真ん中でキュッと結ぶデザインなどがお勧めです。
たっぷりギャザーを寄せたレース素材も お勧めですね。
可愛らしいデザインが似合う体型の長所を強調したいものです。

バストアップの補整がしたいなら、パットを水着内にインすること。
シリコン素材もいいでしょう。ただ、くれぐれも不自然にならないように盛りすぎないことが大切です。