これからの水着デザイン

これからの水着デザインはどう変化していく のでしょうか?

基本は「体型をカバーしてより美しく見せる」ということでしょうが、今のビキニ全盛の時代では多様性があるようでありません。

それは普段街で着ているような強烈なバストアップ効果を持つようなブラジャーを水着にも求めているからではないでしょうか?

そのため、ブラジャーに分厚いパッドを入れるか、胸元に大きなリボンや飾りをつけて目をそらすデザインが必然的に多くなります。

これからはそれぞれのプロポーションの個性を生かすデザインも増えていくように思います。

個性あるプロポーションを定型に押し込めるのではなく、それぞれのもつよさを前面に押し出すようなデザイン。

欠点を隠すのではなく、長所を際立たせるデザインがあってもいいと思うのです。

みな同じようなデ ザインばかりだと、かえって個々人の持つ多様性が目立ち、理想的とされるプロポーションを持った人が結局のところ眼を引くことになってしまいます。

皆同じものを着るのがよしとされるスクール水着ではないのですから、形も柄も多様性があったほうが面白いと思うのです。

そういう意味で、今の誰でもビキニの時代から、ワンピースもあり、またTシャツにショートパンツといった着衣水泳もあり、になって行けばいいなと思っています。

今は百貨店や専門店では、もしそれらがあっても売り場の奥の奥の分からない所にポツンとある感じで、選択肢が、なんか少ない感じもします。

ボトムの違い

次にボトムのラインによる分類です。

ローライズは股上が浅いデザインで、1970年代?1980年代前半に流行しました。
ですが、露出度が高い割り に足が短く見えるため、若い人は一般的になっている様ですが、年齢層の全体だと現在は着る人があまり多くないようです。

ハイレグは腰骨あたりまでカットされたデザインのことです。
ローライズに替わって1980年代後半頃から流行してきました。

このハイレグの亜流にスーパーハイレグというものもあって、サイドが3~4センチしかなく、腰骨より上にハイカットされたデザインです。
このハイレグに対してローレッグカットというデザインもあり、これはカットが非常に浅いものです。

ボーイレッグはショートパンツ風のデザインです。
キュロパンと言って、ショーツとキュロットスカートが一体になったものもあります。

スパッツもありますが、これは主に競泳用であり、一般の女性がビーチやプールサイドで着用することはめったにないでしょう

。バックのラインは 露出度が高い順にCストリング(Iバックとも言う)、Tバック、リオカット、ブラジリアンカット、フルバックと呼ばれています。
Tバックはさらにソング、タンガ、Gストリングなどの種類があります。TバックやIバックはその形態から作られた和製英語ですね。

バンドゥビキニのバリエーション

今年流行したバンドゥビキニについて、そのデザインのバリエーションを振り返って見たいと思いま す。

まず、カラーとしては鮮やかなネオンカラー、ビビッドカラーなどのブライトなものが多かったです。

特にネオンカラーを掛け合わせたデザインは、注目の的でした。トップのデザインにより、フレアーバンドゥ、フリンジバンドゥもあります。

また上下の色を変えるのも今年のトレンドでした。

ミックスマッチと言って2着の水着のそれぞれボトムとトップを入れ替えることで、4通りの着こなしが楽しめることになります。

人気のアニマル柄と花柄を掛け合わせたデザインも数多く見かけました。

素材としてはレースを使ったものが、上品なセクシーさを出すと人気になりました。

ペイズリー柄、エスニック柄、水玉柄は相変わらず根強い人気ですが、バンドゥビキニの場合、布地の面積が小さいので、単色の ほうがインパクトが強いかもしれませんね。

やはりシンプルが一番可愛いと、女性の間でも人気の的となっています。

その場合、赤やオレンジなどのビビッドカラー、白い肌を引き立てる黒などの強い色がお勧めです。

ビーチでもプールサイドでも青い空の下で映えること間違いなしです。

30代40代向けの水着デザイン

最後に、30代40代向けの水着デザインについてお話しましょう。

10代20代はどんな体型でも若さがカバーしてくれる、デザインも選び放題、けれど30代以降は体型的な欠点だけが目だつ、と思い込んでいませんか?

水着は10代20代だけのものではありません。
ただ、やはり肌の張り、瑞々しさという点では若い子には敵いません。
30代 以降は、若い子にはないエレガントさ、大人の女性の美しさを強調したいものです。

エレガントさを出すためには、水着を中にしてアウターとしてまとうものが重要です。
Vラインのホルターネックは首から胸元にかけてのラインが美しく見えます。

色は、くすみが気になりがちの肌には明るいトーンが似合います。

今年は鮮やかなネオンカラーが流行していて、その中でもペパーミントのシャーベットカラーやラベンダーカラーなどがお勧めです。

体型を隠すドルマンスリーブの黒いラッシュパーカーを羽織ったり、かかとの高いサンダルやアクセサリーでアクセントをつけるのも、大人の魅力が出てエレガントです。

日本の水着はどうしても10代20代対象が主流、大人の女性が身につけると安っぽく見えてしまいが ち。
インポートブランドであれば、高級感もあり柄も鮮やかなものが多く、大人の女性ならではの着こなしとして、ビーチやプールサイドでも人目を引くことでしょう。

下半身にコンプレックスをもっている人

上半身でなく下半身にコンプレックスをもっている人も少なくないようです。

足が短いという悩みには、縦のラインを強調する水着デザインを選ぶ ことで対処しましょう。
身長を高く見せ、美脚効果にポイントを置いた対策が必要です。

具体的には、トップスに明るく鮮やかな色を使うこと、今年流行のネオンカラーなどがお勧めです。
腹筋より上のラインにポイントとなる色をさすことにより、縦のラインが強調されます。
また、色目による錯視効果を取り入れるために、細かい柄やシンプルなカラーがお勧めです。

足元はミュールや厚底のサンダルで、脚長効果を呼びましょう。
姿勢をよくすることも脚長に見せてくれます。

太い足はどうしたらいいのか。
これは短さへの対応と同じく、視線を上にあげることです。
トップスに明るい柄物を持ってきて、ボトムスに黒いキュロパンを履くとか、ルーズなシルエットのドルマンスリーブの重ね着をするとかして 、とにかく視線をトップスに集中させることが太い足、短い足への対策のポイントです。

パレオを巻いて隠してしまうのもいいでしょう。
太い足は女らしさを感じさせる利点もあるので、あえて隠さず目だたせるテクニックもありです。
ビキニのボトムはシンプルなものは避け、腰高の位置でリボンを結んだりシャーリングを寄せたりすることで目線を脚でなく腰にひきつけます。

ぽっちゃり体型の人

全体的にぽっちゃり体型の人はどんな水着を選んだらいいでしょうか?

どんな水着を着てもお腹周りの肉は隠せないと悩む方もいると思いますが、セットもので隠してしまえばカバーできます。
バストラインから裾に向かって広がっているふくらみのあるラインがいいでしょう。

全体的にふわっとしたラインで今年お勧めなのが、キュロパンのコンビネゾンです。
上下に分かれていないローウエストラインが体型を目だたせません。

首にかけるストラップを濃い色にすれば、お腹周りから目を上にそらすことが出来ます。

Aラインのホルタータンキニセットも、アンダーバストから切り替えされるAライン のゆったりしたシルエットが、ぽっちゃりしたお腹周りを目だたなくさせます。
膨張しない締まった色合いのものを選ぶと効果的です。

柄物はエスニック、小花などがいいでしょう。
体に張り付かない、ルーズなシルエットのチュニックを上にはおるのもお勧めです。

全体的にふわっとしたデザインにすること、引き締め効果のある収縮色を取り入れること、体を横広がりに大きく見せる大きな柄は避けること、柄ものなら小さな花柄や細かいドット、不規則なエスニック柄がいいでしょう。
そしてウエストラインから視線をそらす工夫をすることが大切です。

グラマラスな体型の人

では逆に「胸が大きすぎる」悩みにはどう対応したらいいでしょう?
胸が小さい人から見れば「なんて贅沢な悩み」と言われそうですが、必要以上にセクシーに見られてしまうと胸の大きい女性は悩んでいるようです。

胸が大きい人がボリュームを気にする場合、すっきりと胸元を固めることがキーポイントです。
見せたくない部分にアクセントをつけてしまうと、目だってしまって逆効果です。
あくまでもシンプルに。
それが基本です。

バストラインを 強調しないためには、上半身でなく下半身に注目させることが効果的です。
バンドゥビキニや三角ビキニといったバストラインに沿ったデザインは、バスト幅を増長させることになります。
縦のラインで下に視線を落とすことが、その回避策となります。

ホルターネックはその点、斜めにVの直線ラインが入るので、胸が綺麗に収まり爽やかな着こなしができます。

グラマラスな体型の方には安定感のあるワイヤー入りのホルターネックがお勧めです。
ストラップレスも胸の大きさを目立たせません。カラーはやはり収縮色である黒が基本ですが、アソートカラーで濃い色の配分を増やすこともいいでしょう。

バストラインにアクセントや飾りがついたものは避けましょう。アンダーラインにレースやギャザーを使った デザインは胸元を強調します。
袖がある水着も、パフスリーブなどは避け、シンプルを心がけましょう。

スレンダーな体型の人

水着は街着に比べて露出が多いので、体型の長所も短所も顕わになりがちです。

基本は「短所を目立たせないデザイン」ですね。
体型別に水着の選び方のポイントをお話しましょう。

まず日本人の多くが悩む「胸が小さい」悩みを抱えている方へのお勧めデザインはこちら。
清楚なイメージの体型なので 、黒のセットアップビキニやワンピースなど、モノトーンカラーを選びがちです。
デザインもシンプルでスッキリしたものを選ぶ人が多いようです。
一見、シックでおしゃれではありますが、すっきりしすぎてボーイッシュな印象を与え、かえって小さい胸を強調してしまいかねません。

スレンダーな体型の人は、膨張色でアクセントやボリュームのあるデザインを選んだ方が効果的です。
ブラウジングやタックのついたデザインだと、ふわっとした印象が、ボリュームの少ない胸をカバーしてくれます。

最近の流行で言えば、小花柄のリバティプリントでノンワイヤーのホルターネック、胸元にアクセントをつけてリボンを真ん中でキュッと結ぶデザインなどがお勧めです。
たっぷりギャザーを寄せたレース素材も お勧めですね。
可愛らしいデザインが似合う体型の長所を強調したいものです。

バストアップの補整がしたいなら、パットを水着内にインすること。
シリコン素材もいいでしょう。ただ、くれぐれも不自然にならないように盛りすぎないことが大切です。

水着の上に着用するもの

水着は街着に比べて布の面積が少ないため、上に着用する付属品もあり、そのデザインも豊富です。
水着の上に着用するものとして代表的なものはパレオでしょう。

パレオは 体に巻きつける綿の布のことであり、元々は「パレウ」というタヒチの民族衣装です。
タヒチの言葉で「巻きつけるスカート」を意味します。

タヒチでのパレオは約90センチ×180センチの色とりどりに着色された長方形の布を体に巻きつけ、端を縛り着用するものです。
結ぶ場所によって、スカートだけでなくワンピースとしても使えて便利です。

その巻き方、縛り方はさまざまであり、バスト巻き、ウエスト巻き、ネック巻き、ドレス巻きなどと呼ばれています。
色鮮やかでアートのような柄が多いですね。

パレオ以外の付属品としては、ビーチパンツ、ビーチチュニック、ビーチドレスなどがあり、どれも水からあがった後、上に羽織るものですね。

昔は、ヨットパーカーかTシャツがほとんどであり、それらはお 洒落のためというより、風に当たって体を冷やしたり、日焼したりするのを防ぐためのものでした。
同じ目的では近年はラッシュガードもそのまま水に入って濡れても気持ち悪くないし、乾きやすいので日焼したくない人には人気です。

それらに比べるとパレオやビーチドレスは、水辺で美しく見せるもの、としての価値が高いようです。

バック全体の構成

バック全体の構成としては、二の字バックという首の後ろと背中の後ろにそれぞれストラップがあるもの。
三角ビキニの大半はこのタイプです。

ストラップレスでは首の後ろのストラップが、スリングショットの一部では背中の後ろのストラップがなく、一文字になります。

またワンピース型の水着でも、背中が大きく開いたデザインの場合、二の字に近くなることもあります。

Tの字バックは、首の後ろと背中の後ろがI字状態の直線で結ばれているものです。
露出度が高い割には脱げにくいようで、セパレーツや競泳用の水着によく見られるタイプです。

逆Tの字バックというものもあります。
首ヒモが首の後ろではなく、下にある背中のヒモに固定されてい るものです。
結合部は背ヒモだけです。
一般の下着のブラジャーと同じ形と思えば間違いありません。

その他、背中でストラップを交差させたデザインはバッククロス、水着パンツのサイドをストラップや布で結ぶタイサイドもあります。
タイサイドはサイズの調整が容易で、またヒモがダミーであって飾りになっているものもあります。

ストラップを結ぶタイプは結び目が抜けたり、ストラップが端からほつれたりするのを避けるため、端をきつく玉縛りにしますが、ここにビーズなどのアクセサリーをぶら下げるデザインもあります。

結合部やストラップ

結合部やストラップの素材、結び方もバラエティーに富んでいます。

まず結合部はヒモを結ぶ場合と布を結ぶ場合があります。
前者は結びは蝶結びとなります。
後者は二重にこよりを作って縛ります。
思っているよりほどけにくいものです。

結びの先は、へらのような縦長逆台形とするのが一般的です。

ホックの形としては、まずL字式ホックがあり、L字状のパーツを引っ掛けるものです。
結合部が背中ではなく脇の下に設けられているタイプも あります。

寝転がって日光浴をしても背中に当たらず、痛い思いをしないですみます。

バタフライ式ホックは、長方形や長円形の板をX字状に交差させ指で押して平らにすることで固定するものです。

背中がヒモのタイプには使いにくいようでほとんど使われません。

ちえの輪式ホックというものもあり、左右で微妙に形が違う輪の先に小型の分銅があり、片方の分銅を片方の輪に通します。
そうするとヒモの弾力で引っ張られ、自然に直線になるわけです。
リングの部分や分銅に装飾を施せるという利点があります。

バタフライ式ホックと反対でこちらはヒモ限定です。
ベルトも使われますが、縮めて固定するという点では水着以外で使用されるベルトと同じですが、金属突起と穴を使うのではなく余ってたるむ部分 を金属パーツでZ字状態に折りたたむものです。

トップの違い

水着デザインの細かい部分について見ていきましょう。

まずはトップのラインから。
バストラインから上をカットしたのがベアトップ、逆に背中を大きくカットしたのがベアバック、またはバックレスと言います。

ベアミドリフというウエスト部分を大きくカットしたデザインもあり、ウエストがくびれているように見せる効果があるそうです。

胸元を大きくV字型にカットしたものがVネックライン。
バストラインを美しく見せます。

ストラップの形でも分けられます。
ホルターネックはストラップを首に吊るしたデザイン。
ワンショルダーは片方のストラップ をとったデザイン、ストラップレスは読んで字のごとくトップに肩ヒモがないもの。
ビキニの場合はチューブトップと言います。

この場合、背中は細いヒモでなく太い布にするのが一般的です。

モノキニでは後ろがリボン結びになることもあります。
好みによりストラップを着脱できるデザインもあります。

センターストラップは、肩ヒモが首から胸の中央までV字になっているデザイン。
ワイドストラップは、センターストラップと逆で、胸の両側までハの字になっています。
そのほか、ビキニの場合、乳房を覆う二つの部分が三角形をした三角ビキニもあります。

来年のトレンド予測

これから冬に向かおうとする季節ですが、いち早く来年の水着のデザインが各社から発表されています。
来年のトレンドを予測してみましょう。

引き続き、中心はワンピースよりツーピース、それもビキニですね。
カラーはブルー、グリーン、パープル系が人気のようです。

特徴はトップ、ボトムともにこだわりがあるデザインが増えていること。
トップで言えば、胸元をリボンで結んだり、ストラップで繋いだり、バストの間に飾り紐をぶら下げたり。
ボトムも脇を金属で繋いだり、大きなリボンを後ろで結んだり。
カラフルで華やか、個性的なデザイン が揃っています。

今年に引き続いてバンドゥビキニは来年も流行りそうです。
来年の夏に先駆けて、年末年始などにハワイやグアムなどの海外旅行に行く計画がある女性にとって、この時期に新作デザインが発表されるのは嬉しいですね。

すでに市場に出回っているものも多く、海外でなくてもシティホテルの屋内プールなどで新作水着を着用すれば、注目されること間違いありません。
ボーダー柄やストライプ柄も来年夏の人気を狙うデザインでしょう。
カバーアップやフレアパンツがセットになった商品もあります。また水着と同じ柄のワンピースがセットになったものは、上からかぶるだけで体を冷やすことなくビーチサイドでゆっくり時間を過ごせますね。

2013年夏流行の水着デザイン

2013年夏に流行した水着のデザインを、柄を中心に見て行きましょう。

今年の流行は何と言ってもトロピカル柄でした。
トロピカル柄と一口に言ってもさまざま。
ヤシ柄、フルーツ柄、花柄、などなどがあります。
とにかく派手で大きめのトロピカル柄が、ビーチやプー ルサイドでは大人気だったようです。

ワンピースの場合は布地の部分が大きいので、大胆な絵を書いたものもありました。
プリント柄も人気です。

ビキニの場合、トップとボトムのタイプを変えて、例えばトップだけが柄でボトムは無地とか、色彩を変えてみたり、上と下を繋げると1つの絵になったり、楽しめるものが人気を集めていました。
花柄も小花より大きな花の柄が今年のトレンドでした。
鮮やかな南国の花がいかにも夏らしく、水着の柄として人気です。

その他、レトロ調の水着も意外性があってお勧めです。
ハイウエストやワンピースなど、ちょっと昔を思わせるようなデザインは、他の人とかぶるのが嫌だという人に好まれました。
柄はストライプやリーフ柄など大人しめの柄が、レトロな形にマッチ しているようです。
単色は甘いキャンディーカラーが人気でした。
単色の場合、パイピングに同系の濃い色をあしらったりするととてもおしゃれですね。

最近流行の素材

最近流行の素材としてレースを使ったものがあります。絶妙な透け感が上品なセクシーさを演出してくれます。
肌の露出面積をさほど変えずに魅力をさらにアップさせる効果があります。

水着の上に重ねる「重ね着用レース水着」も人気になりました。
大き目の網目から見える下に着用した水着がとてもおしゃれです。
上と下のカラーの違いで、いろいろと遊べることも楽しいです。

また、ビキニ型のトップとボトムにつ ながっている部分だけレースを使ったワンピース型の水着も、隠しているはずなのに普通のビキニよりセクシーであると話題沸騰しました。
セクシーなタイプでなく、フェミニンなタイプとしては女の子が大好きなフワフワレースをふんだんに使ったデザインも、主に10代を中心に人気を博したようです。

レース編みの素材はやはり色使いがポイントでしょうね。
レースの色はピンクや白など甘い女の子らしい色が一番人気です。

スカートつきのデザインも多く、お姫様のようなイメージ作りに最適です。
もちろん、スカートは取り外せるものがほとんどで、1着の水着で2種類のデザインが楽しめることになります。
スカートつきは脚長&美脚効果も抜群です。
お勧めのデザインですね。

流行の変遷

水着のデザインの流行にも変遷があります。

ワンピース型の場合は、ホルダーのタイプ、ボトムのカット、スカートやショートパンツつきくらいしか差別化がありませんが、ツーピース型の水着であればそのバリエーションは数え切れないほどです。

毎年、その流行は時には大きく、時には小さく変化があり、若い女性達を中心に、毎年水着を買い変えるのは当たり前、という風潮もあるようです。

では、今年2013年の流行はどんなものだったか振り返ってみましょう。

2013年は全体 的に露出度と透け感アップのデザインが多かったようです。

明るいデザインも含めて、気分とともに景気を盛り上げようという目的なのでしょうか。

中でも注目に値するのが「バンドゥビキニ」と呼ばれるデザインです。

これは水着の肩紐が取り外せるのが特徴で、着る人の好みに合わせてデザインを変更できます。

このバンドゥビキニは1970?80年代に流行し、今年再加熱したものです。

バストボリュームの少ない日本人女性にあわせて、裏側にこっそりワイヤーを仕込んでいるのがポイントです。

チューブトップは胸がつぶれて見えてしまうのが欠点でしたが、このワイヤーによりその欠点も解消されました。

歴史を振り返ってみる2

現代のようにプールなどの人工設備がなく、また娯楽として楽しむ余裕がなかった時代には、「水浴」が海や湖、川などの水辺に住む人だけのものでした。
その時代には水着といった特殊な衣服を用意する習慣はなく、下着や着古した衣服、時には裸で(男児などはほぼ裸体で泳いだ)泳ぐものでした。

その後、交通網の発達などで、水辺から遠い人たちも「水浴」に出かけるようになり、19世紀が始まる頃から「水着」という衣服が一般化してきました。

当初は水に濡れても肌が透けない厚地の生地で、デザインも腕は肘まで、ボトムは膝まで覆う、パンツの一そろいが一般的でした。
それが20世紀にはいると、胸元も大きく開き、袖もないメリヤス素材の水着が出現しました。
ただ、まだその当時はあまり露出度が高い、と言っても 現代からすればずっと控えめではありますが、首周りや手足が露出したワンピース型の水着を着用して公然わいせつ罪に問われたケースもあるようです。

1920年ごろに流行したタンクスーツ型水着は、現在でも「スクール水着」として伝統を受け継がれています。
20世紀半ばにはビキニが誕生、トライアングルトップ、トップレスと露出はどんどん大きくなってきています。

歴史を振り返ってみる

現存する画像などから水着の歴史を振り返ってみました。

19世紀のアメリカの遊泳客の画像を見ると、ほとんど普通の服装と変わりません。
最近、着衣水泳が流行りつつあるのは昔に回帰しているのかもしれませんね。

20世紀にはいると、まず袖がとれノースリーブに、そしてボトムもスカートでなくパンツ式に変わってきました。
もっとも太ももはほとんど覆われた長さのようです。

20世紀も半ばになると、ワンピースのほかにツーピースの水着も出回り始めました。
特に 、今でいうグラビアアイドル、セクシーさを売り物にする女優さんたちの水着は、かなり露出度が高いものになっています。
もっとも、グラビアに画像として残るような水着は、泳ぐためのものというより見せるためのもの、と言っていいかと思います。

その後1970年代になると一般人の中でもセパレート式の水着を着用する人も増えてきました。
21世紀間近にはボトムのデザインとしてハイレグがブームになりました。

現在はトップ、ボトムともバリエーション豊かですが、先に書いたように着衣水泳も珍しくなくなり、また宗教その他の理由から極力露出を少なくする国もあるようです。
日本では宗教上の理由ではなく、水難を防ぐという意味で着衣水泳が静かに広まっているようですね。